今月に入ってから、体調を崩していた。
一日通して寝込むようなものではなく、台所にも立てた。ただふつうにしているのがしんどい、というのが辛かった。
風邪をひくのは久しぶりで、そういうものだったな、と思い出した。
風邪のときは、日常のあらゆる所作が重く感じる。
所作と言うほどでもない、献立を考えることすらエネルギーを消費した。
(鶏肉かな、豚肉にしようかな。そもそもいつもの食欲がないから、おかずを思い浮かべること自体腰が重いんだな。)
結局お惣菜に助けてもらうことにしたけど、このあと出向いたスーパーでは、出来合いの揚げ物おかずのコーナーに足を向けるだけで胸がむかついて参った。
はじめに葛根湯を飲んでいたけど、治る気配が見えないので、ふつうの風邪薬を飲んだ。
気が進まなかったけど、仕事も家事も休めないので、今回は飲むことにした。
たまにしか飲まない風邪薬。
だからなのか、てきめんに効いた。
できれば風邪は葛根湯止まりで治したい。
あとは世話してくれる人と休む時間で、自己治癒力を頼りに回復できる。
けれど年末で、なにかとやることがある。そう悠長なことも言っていられない。
はじめに書いたように、風邪は久しぶり。ここ2年ほどはひいていなかった。
健康なのはありがたいけど、ほんとうならもう少し体調を崩していると思う。
やることがいっぱいで常に疲れ気味、睡眠不足。でもいまはダウンできない、その気合いで押し通した時期が何度かあった。
押し込めるくらいなら素直に風邪をひいて、気兼ねなく休める環境が欲しい。
家や外に仕事を持つ大人の中で、どれくらいの人がそれを実行できているだろうか。
風邪をひくと、症状がつらいだけでなくて、いつもの仕事をしないといけないしんどさや、それが思うようにできないストレスで二重に参ってしまう。
風邪はある意味、カラオケで歌ったり人と喋って大笑いするのと似ている。
時々は、無理をして溜まった悪いものを出さないといけない。