数年前の年月日と、買った書店の住所が書かれている。
きっとこの先会うことはない前の持ち主の足どりが目に見える形で現れて、どんな人かもわからないながら、不思議な親近感を覚えてドキドキしました。
話は飛んで…
学生時代に一度、江戸時代の本に描かれた落書きを見たことがあります。
↑こんな雰囲気の。ページの隅っこに描かれてあって、ほんとうに手慰みに描いた感じの、ゆるい絵だった。
庶民の間で読み回されてた本らしかった。
何百年も前の、遠い遠い時代の人々が傍にいるように感じられて、なぜか涙が出そうなくらい感動したのを覚えている。
絶対に会えない、会ったことのない人を身近に感じることがこんなに新鮮なのに、毎日駅や街で行き違う人にひたすら無関心なのは、変な話です。