暮らしの中で思うこと

絵中心のブログ。簡単なイラストや、たまに動物のスケッチを描いています。

スーパーの熱帯魚

スーパーで買い物をしている人たちが、水槽の中の熱帯魚のように見える。


自分の買うものを次々カゴに入れながら脇目も振らずシャシャシャーっと移動してる人は意外と少なくて、売り場をゆっくり歩いて物色しながら、商品をカゴに入れていく人が多い。


そんな人が複数、同じ売り場にいると…


✳︎一人ひとりがゆったり自分のペースで動いている。商品を眺めながら前方に進んで、立ち止まって、また進んで…

✳︎他人と接近してしまったら、器用にふいっと方向転換。


文字にするのが難しいですが、こんなふうに好きなペースでゆっくり、歩みを進める動きと、それでも人にはぶつからないように優雅に体の向きを変える様子が、観賞用の熱帯魚を思い出させる。


よっぽど接近しない限り、「あ、すみません」なんて言い合うこともないから、お互いに興味がないような表情もまた魚っぽい。


話は変わって…

みんな大体買うものを決めてきてるんじゃないかと思うけど、シャキシャキ動かない理由は何だろう。


(1)買おうと思ってたものが高いので「週末の安売りまで待てないか?」と考えを巡らせている

(2)とくに理由は無いが、周りに合わせてゆっくり動いている

(3)買う気がなくても、あえてゆっくり見て回っている「ウインドーショッピング」


私は(3)の線が濃いように思う。

毎日の必需品の買い物でも、予期せぬ目移りをみんな楽しんでいる。

産地、メーカーがよりどりみどりな商品群。テンポよくその当日お得な品を紹介していくテープの声。

活気があるところ、何かが見つかる気がして、そうそう無視して通れない。