啓発本の話
最近、いわゆる啓発本を読んだ。
立ち読みでパーっと読んでしまえる本だったけど、「そうかあ…」と思うことがあったので書いておきたい。
生活の中で経験するいろんな気持ちとの付き合い方を提案してくれる内容だった。
中でも、怒りや憎しみなどの感情を「おおごとにしなければ大丈夫」という考えが印象的だった。
負の感情は誰にとっても日常的なもの。一時的に動揺はしても、誰かと喋ったりして気持ちを持ち直すことができるなら深く考えなくていい。
というふうなことが、この本には書かれてあった。
「こんなに腹立つなんて、こんなに悲しいなんて、ここは自分の居場所じゃないんじゃないか。」
とまで思い詰めることはないってことだと思った。
私は誰かのことを憎く思ったり、悲しい気持ちになるとき、「自分は恵まれた境遇にいるはずなのに、捉え方がネガティブだからこうも辛いんだろうなあ」と思う。
でもって、お菓子を食べたらもうケロっとしてたりするので、「なんて移り気な、根性のないやつなんだろう…」と、気持ちの続かなさにまた凹む。(声をかけるのも面倒くさいですね)
きっと、つらくてつらくて心身に支障をきたしている場合は居場所を変えようと試みることは正しい。
そうじゃないなら、それはあなたの性格のせいとか不幸な巡り合わせじゃなくて、誰でもあることですよ、ってことだ。
啓発本を読んで得るものがあるのは、読む人がそれまで自分で考えたり悩んだりした時間があってこそだと思う。
もともと読まないたちだけど、考えるのに疲れたら、たまに手にとってみるのもいいなと思った。
✳︎私が読んだのは、『面倒だから、しよう』という本です。気になったかたがいるかもしれないので書いておきます。