三連休ぶりの出勤だった。
朝目を覚ましたとき、今日が仕事だということが思いだせなかった。
夢うつつで「朝か…」と思ったまま、優雅な気持ちで目を閉じかけて、
「だあっ！仕事じゃないか今日！」と跳ね起きた。
はたで見てたら面白かっただろうな。
会社に行って席に着いて、「金曜日何やりかけて帰ったっけ？」が思い出せない。
“焦るような案件がなんかあったはずだけど…！思い出せない！”
じゃなくて、
“……私なにをすれば？”
というポッカリ感。
定期的にやることリストを作るようにはしている。それをやらないと、細々としたたくさんの仕事をさばききれないことも多い。
けれど私には記憶力をアテに仕事をしてしまうよくない癖がある。
47都道府県の県名と位置を暗記した小学校中学年のときに比べたら、きっと記憶力は低下しているし、
（当時、今が一番吸収力あるときだよ。いいなあ。と親に言われて、そうなのかー。とちょっと得意になりながら暗記にいそしんでいた）
「会社を一歩出たら会社のことは忘れる」という変な芸当が身についている。
きのうのことなら朝席に着くと自然に蘇ってきて続きに入れるものの、連休を挟むと支障が出そう。
お盆休み前にはしっかり書き留めて帰ろう。
＊
きのうは、この夏初めての蝉の声を聞いた。
ミーンミンミンミン…
個人的には「み」に濁点をつけて書き表したほうが、聞いたままに近い感じ。
みーそみそみそ…
に見えてきた。
