二段ベッドの下のほうを、私は使っていました。上のほうは弟のもの。
それまで弟と同じ部屋で二人で二段ベッドに寝ていたのを、小学生中学年のころ、ばらばらにして、私たちはそれぞれの部屋を持った。
その頃、よく思い描いて楽しんでいたのが「空飛ぶベッド」。
たぶんディズニー映画の『アラジン』で空飛ぶじゅうたんを見た影響だと思う。
最低限の食料と飲み物、あとは本とか…
大事なものと自分だけ乗せた、ベッドで空を飛んで旅をする。
子供のころは体が小さいから、今よりもっとベッドは広くて秘密基地のような感覚だった。
一番リアルに記憶してるのが、
「じゅうたんは仕切りがなくて、しかも小さいから落ちそうで危なっかしい。ベッドなら柱があって掴まれるから安心!」
と頼もしく思ったこと。(妙に現実的)
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イラストはスマホだけ持って満足気な主人公。
バッテリー持ってそうにないな…
しばらくしたら下界に降りて充電しないと。