暮らしの中で思うこと

絵中心のブログ。簡単なイラストや、たまに動物のスケッチを描いています。

友達と漫画

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小学生5,6年生のころから、クラスの友達と2人でリレー漫画をやっていた。無地の自由帳を使って、交代で漫画を数ページずつ描き廻し合う。

【小学生時代】
題材は、ファンタジーだと魔女もの、ポケモンもの、妖精ものなど。もののけ姫的なのも描いた。一番多かったのは中学生~高校生の学園恋愛もの。その当時の自分たちよりひとまわり上の年代への憧れがあったのだろうけど、それは通学路で見かけるリアルな年上のお姉さんたちへではなくて、少女漫画に出てくる女の子たちへの憧れだった気がする。
制服姿がかわいくて、ちょっとドジで、なぜか絶対に意中の異性といい感じになり…
私たちが描く漫画は、巷のそういう少女漫画に影響されていた。明るく元気な女の子を主人公に据えて、好きな男の子がいて、意地悪なライバルも登場させて。そして2人は出会ったり、うまくいって付き合ったり、ライバルの術中にはまってケンカしたり。
かけおちを試みたカップルも中にはあった。
(決行の夜、公園の噴水の前で待ち合わせ)
女の子:ごめん!待った?
男の子:ううん、いま来たとこだよ。
女の子:で、どこ行くの?
男の子:そうだなー、とりあえずアメリカかな~。
女の子:アメリカ!?
行き先決めてないんかい。「とりあえずアメリカ」ってなんだ。
もうセリフ一回ごとに突っ込みどころだらけ。

【中学、高校時代】
その友達とは同じ中学に進んだ。クラスは違ったけど、変わらず一緒に登校して、またリレー漫画も続けていた。
そのころには、リレー漫画と並行して各自がそれぞれ自由帳を持ってオリジナルの漫画も描いていた。
また、同じころにリレー物語もやっていた。なんてことはない、作文帳を使って物語を交代で書きつないでいくのだけど、これは小学生6年のときに国語の時間に実際にリレー物語をやったのがきっかけだった。
漫画描いて、物語も書いて、勉強もして…。

高校受験を意識して、勉強が本格的になるころには物語も漫画もやらなくなった。(勉強に集中しよっか、なんて話して決めたのかは覚えていない)
変わらず一緒に登下校していたし、通い始めた塾まで同じだったから、友達とは変わらず顔を合わせていた。

高校は別々になった。
電車通学の路線は同じだったから、途中まで一緒に行くことができた。(どれだけ一緒にいたいねん)
だけどこの間はリレー漫画はほとんどやらなかった。理由ははっきりとわからないけど、お互い大きくなって、他に面白いことを見つけて、忙しくもなって、小学生のときほど「描きたい!」というはやる気持ちがなかったんだと思う。

【大学時代以降】
大学進学と同時に私は地元を離れた。
ここでリレー漫画が復活。「無理しないで続けよう」という、ノルマなしのスタンスで、郵便で送り合う日々が始まった。
2人とも、相手のレスポンスが遅くても気にならなかった。ろくに催促すらしなかったので、だんだんノートが交わされなくなり、途絶えてしまった。
ふだん会わなくなるだけに、うってつけのコミュニケーションだと2人とも思ったけど、新しい生活の中どうにもこうにも後回しになる。
相手からなかなかノートが回ってこなくても、自分の存在が軽んじられているわけでないと信じられるから腹なんか立たないし、自分も甘えてしまう。それだから、一度途絶えても気軽にまた始められるんだけど。
そこが大事な気がする。



かつてないほど長くなってしまいました。
書ききれなかったこともあるので、また後日続きを。