話題の鮮度
ここ数日、気が立っているというか、やたら細かいことが気になります。
もともと気にしいなところがありますが、いつも以上で、自分自身であきれてしまう。
それを表すエピソードをひとつ。
今朝、停車中の電車の窓から後輩の姿を見つけました。
ロータリーが見下ろせたのですが、駅に次々吸い込まれていく人々を眺めるうち、その子の姿を見つけました。
私は視力が悪いので顔ははっきり見えない…。だけどたぶん彼女だな、と思いました。
「白っぽい色のカーディガン、黒のパンツ」と着てるものをなんとなく覚えて出社したら、一致してたので、おお、間違いない!
顔だけじゃなくて、姿勢とか歩き方とか、いろんな情報で人は人を記憶してるんですね。
で、これをランチのときにでも「今日電車から見たんだよー^o^」と本人に言おうと思ったのですが、はたと止まりました。
「一人のときに姿を見られてたと知ったら、『私、変な顔してなかったかな…』と落ち着かない気持ちにさせてしまわないか」
とか
ふだんそこまで話をしない間柄なので
「いきなり意気揚々と『見たよ!』と言うのも変かな」
と話すテンションを脳内で調整するうちにタイミングを逃してしまいました。
いま思い返すと、くだらない逡巡…。
たいしたことないだけに深く考えずに言えばよかった。
明日になったらあまり話す意味のないこと。
お天気以外にせっかく話題があったのに、もったいないことをした気がしました。
*
帰りの電車からは、どこかのビルの雀荘の中が見えました。
外はすっかり日が落ちて、部屋の中のオレンジ色が温かそうに窓の外に漏れていました。結構な人数のおじさま方が雀卓を囲んでいたな。
電車の走る姿は遠くから眺める絵だけど、逆に電車から見える光景は、それぞれにスポットライトが当てられたドラマのワンシーンのようです。