野生動物が好き。
雌の中でも、ライオンにはとりわけ母性を感じる。
強くて頼もしい。チーターの細腕よりも、もったりして太く大きな手。
この子ライオンみたいに、甘えかかかりたくなる。
いくつになっても、この写真を見るときは子どものほうの気持ちになるだろう。
(※ネットで拾った写真をスケッチした)
こどものころ、何かとランキングを付けていた。
好きな歌ランキング。好きな犬種ランキング。好きな野生動物ランキング。
小学校4年生のとき、同じく犬好きのクラスメイトに、
「何犬が好き?」と聞いたら、
「犬ならどの子も好き!」と迷いのない返事が返ってきて、軽いショックを受けた。
私は柴犬が一番好きで、その下にビーグル、シェパード、ハスキーなどが配置されていた。(順序はその時その時で入れ替わった)
その一方、「愛玩犬」のイメージのある、高い声でよく吠える外国の小型犬を敬遠していた。
好みは好みで、あってもいいけども、犬はみんなそれぞれ姿かたちで精一杯生きていて、どんなイメージを与えるかは人間の勝手で、私は誰かが貼ったレッテルを通して犬たちを見ていたのだなと、子供心に悟った。
「みんなかわいい^^」といったその子は、節操がないようでいて、自身の主観を通して犬を見ていた。それでなんとなく負けた気がしたのを、今でも覚えている。
確かに、いろいろ好みやごたくを並べても、結局のところ、戯れればどんな犬でもかわいいもんな。
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野生動物も、小学生のときは自分ランキングがあった。
哺乳類、中でも食物連鎖の上位にいる肉食獣が好みだった。
よく見ていた動物番組の作り的に、
「度重なる失敗の末に、やっと狩りを成功させた新米の母親チーター」とか
「力を合わせて群れで狩りをするライオン」とか、肉食獣を応援したくなるような話が多かったからなぁ・・・。
お母さんが仕留めてきた獲物に群がる子供たちの愛くるしい姿が、そりゃもうかわいくていじらしくて。
いまは、そのころは「エサ」としか見ていなかった草食獣の引き締まった雰囲気も好きだ。背筋が伸びて、凛としていて。
子どもの頃って、たくさんの中から選ぶのが楽しかったような。
自分なりの基準でピックアップして、順番を決めて。
あれはなんだったのか。