家で読んだ本・きょうの山登り
実家では主に読書をしている。
父と母それぞれの好みの本がどっさりあって、図書館のよう。いつもホクホクした気分で本を漁っている。
この年末年始で、手にとった本を並べてみよう。
『骸骨ビルの庭 上・下巻』宮本輝
・登場人物が多く、入り込むのに時間はかかったけど、ひとたび話の流れを掴むともう面白くて止まらなかった。
・飲食店や台所での料理の描写が多くてよかった。読んでてお腹がすいた。
・濃い大阪弁をしゃべる人物がたくさん出てきた。でも主人公が標準語なので全体的にマイルドで、読みやすかった。
『A New York Sketchbook』Pete Hamil
・英語で書かれた本。わからない単語はあるけど、些末な部分は飛ばしても読み通せる。洋書のなかでも読みやすい。マニアックな固有名詞や凝った言い回しは巻末に注釈が付いている。
・20のお話から成る短編集。そこらにいそうな、ふつうの人の生活を描いている。
・どちらかというと、人生の下り坂というか、何かに行き詰った人の話が多かった。ヘンに明るい方向に展開されず、たんたんと続くその人の生活をただ切り取っただけのような。でも、どれも後味は悪くない。はっきりとしたものじゃないけど、救いがある。
『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』内山節
・いま読み始めたとこ。東京に戻るまであと数日、読み切れるかな?
・キツネが人を騙す、そう信じられてきた人の心と歴史背景、またそう考えられなくなった原因についてまとめた本のよう。民俗学っていうのかな。とても好みです。
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きょうは両親と、近所の山へ散歩がてら登った。
山の中腹に置いてあるベンチに
「自然は皆の宝物!ゴミは持ち帰りましょう」
と書いてあった。
雪がきれいだった。