暮らしの中で思うこと

絵中心のブログ。簡単なイラストや、たまに動物のスケッチを描いています。

目に前にあるものを描く

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先日、ちひろ美術館の企画展「村上春樹イラストレーター」に行ってきた。
駅を出て道を進み、ひとたび大きな通りを曲がったらあとは閑静な住宅街。
暑かったけど、感じのいいところで、うきうきしながら歩いた。

村上春樹の小説で表紙や挿絵を描いている4人のイラストレーターの絵が展示されていた。
いずれも、ぎりぎりまで近づいてじっくり見ることができて嬉しかった。


プロの絵描きが4人いれば、描き方がそれぞれ大きく違っている。
1人の作品をじっくり眺めたあとに、別の人の作品に目を移すと、ルールがまるで違って面白い。
机の上に何気なく置いてあるものを、全員が同じ方向から見て描いたとしても、きっとそれぞれ全然違った絵になる。
「絵は何を描いても『らしさ』が出るんだ」
と思ったら、唐突に喜びが湧いてきた。

このブログに載せる絵に、何を描こうか迷うことが多い。
誰かに描いてとせがまれているわけではないけど、私はなぜか絵と文の両方をのせたい。
何なら面白いかな、何なら続くかな。
そういう迷い方をしていて、ちょっと楽しくないな、そう思うことが最近増えていたので、ビビッときたのだ。

何描いてもいいや、何か描けばいいんだ。と。


もちろん、単純なモチーフ(机の上に転がったリンゴとか)を描いただけで、○○さんの絵だ、と伝わるような安定したオリジナルの味を持っているのがプロであって、私はそうではない。

それでも、いまはとりあえずいいと思う。自分の味を知ろう。




プロの絵描きさんは多くの場合、美術大学を出ている。
あんなにシンプルなのに。あんなにラフなのに。観る者を一瞬で引き込むインパクトがあり、またしばらく眺めていたくなる味わいがあった。
基本を学んでいるから自在に崩せるのかな。特徴を捉えるのが上手いんだろうな。
でもみんながみんなそうではないだろうから、やはりセンスも大切なのかな。







最近は早寝を心掛けている。
早めに布団に入り、目を閉じる。
夜更かしをしたときは布団に入るなりすぐに気を失うけど、いまはすんなり眠りにつけないことがちょくちょくある。近頃は蒸し暑いということもあり、少し寝苦しい。
それでもその翌日は、夜更かしをした次の日に比べたら明らかに元気だ。
午後、夕方(もしくは木曜、金曜)になってくるとそれが良くわかる。体力が残っているのを感じる。
やっぱり、横になって目を閉じているだけで体は休まるんだなと思う。