午後3時半頃、ふと気が付きました。
(あっ…お腹すいた。)
お腹はひとつも声を上げませんでしたが。
静かにすさまじい空腹が押し寄せていました。
(なにこれ~めっちゃお腹空いてる。集中できないほどの空きっぷり。)
(お昼少なかったかなぁ…きのうと同じお弁当だったのにな)
同じ部署の人からもらったお菓子があることを思い出しました。さっき引出の中にしまったばかり。
(あっお菓子あるわ。)
(でもなぁ。ボロボロなる系やからなぁ…)
人目を気にして、食べないことにしました。
そのあとは来客があったり、部長に呼び出されたり、しばしドタバタ。
緊張したせいか空腹は少し和らいでいました。
結構な残業をして、やっと会社を出ました。
(やっと終わったよ。ごはんはどうしようかな。明日のお弁当はどうしようかな)
帰り道は概ねごはんのことを考えています。
(きょうは遅いし疲れたから、ごはんは簡単にして、やることちゃっちゃとやって休もう)
今夜のメインはコンビニで調達し、お味噌汁だけ作ることにしました。
さぁ、身体もきれいさっぱりして、やっとご飯です。
口に箸を運びながらふと、時間を見ると。
(あれ、もう9時近い!)
あれだけ強烈な空腹を感じたのが午後3時半。
それから5時間以上が経っていたのです。
一時は倒れるくらいにお腹が空いたのに、わりともつもんだなぁと思いました。
胃の中の小人は、かなり早めに危険信号を送ってくるようです。
ひとしきり鐘を鳴らしたら、
「アァ疲れた。もう知らん」と投げ出して寝転んでしまった
という感じがしました。
私はもともと消化が早くて、わりと常にお腹を空かせているのですが、きょうのはとりわけ強烈でした。