花と鳥と
春先に引越しをして二人暮らしになりました。
住処が新しくなり、住む地域も変わりました。
毎日、見る風景が新鮮です。
近所の道路脇の植込みの中に、ある日蕾(つぼみ)ができていました。まだ肌寒いころには気付かなかった。
何かしら、と横目に通り過ぎる日が続き、あるとき鮮やかな色がその蕾から顔を覗かせ、一週間もしないうちに、おしゃれな花が開きました。
大きくて、つつじのような鮮やかな色だけど、花弁がいびつで、そこがなんとも控えめで。
なんて言う花が分からないままだけど、かえってその花に対する関心が持続しています。
また、半月ほど前に駅に向かう道すがら、ツバメが飛んでいるのに気づいて、後を追ってみたら巣を発見しました。ヒナの声も聞こえました。
前に住んでいたところではツバメは一度も見かけなかったから、心が躍りました。
今は姿を見なくなったので、もう巣立ってしまったんだと思う。
あんまり巣を見ていたら親鳥が危険やストレスを感じて、予定どおりに子育てしなくなるんじゃないかと、あんまり見ないようにしていたけど、一度くらいヒナの顔を見たかったなぁ、と思いました。
ここ数年で春と夏を好きになりました。
春は、そわそわと落ち着かない変化の季節、夏はひたすら暑い、だったけど。
空と緑の色の鮮やかさが嬉しいと思うようになりました。
少し前に絵画教室に通っていたときに描いたものです。
こうやってじっくり描く時間がないのがもどかしい。