きょうは雪が降った。足元は冷え冷え。仕事中はいつも以上にブランケットを脚にきっちり巻きつけ、足首から太ももまで、ミノムシみたいにしてパソコンに向かっていた。
雪は昼前にはもう降っていた気がする。刻々と激しくなる降りっぷりに、午後早々には、交通機関の遅延が危ぶまれるのでもう帰りましょうということになった。
部署全体で、きょうはそうなるかも、と話があったので、内心落ち着かず、まとまった仕事に手をつけられなかった。(たぶんみんなそうだっただろう)
外に出て歩くと、四方八方から雪が体にまとまりついてくる。傘なんてほとんど意味ないな、でもささないよりは、と思って信号待ちをしていたら、となりで女子高生たちが数人でキャッキャしていて、
「傘意味ないよね」「ねー」「でも顔は守られる」「あー顔に雪がばんばんぶつかってくるのは何気に嫌だよね」
と話していて、私もそう思ったわ、と心の中で相槌を打っていた。
思ったことを思ったときにそのまま、口にできること、そういう相手がいることも合わせて、素晴らしいなぁと思った。
会社では、言おうとしたことを光の速さで検分し、オッケーかアウトか判断をしながら喋っている。社会人として当たり前のことかもしれないけど、私はそれにちょっと疲れている。
幸い、本格的に遅れ出す前に普段通りの路線で帰り着き、スーパーで夕飯の買い物をして帰った。
いつもより早く夕飯支度を始められたのでメインのほかに手のかかる副菜を作ることができた。五目きんぴら(手がかかるといっても、切る材料が多いということだけだけど)、それにサラダ。
玉ねぎを薄切りしていて、切られた玉ねぎがきれいだなぁと思ったのでスケッチした。そうしたら、その横のゴボウが主張してきたので描き加え、包丁も「あの…私は」という顔をしたので追加した。
明日は電車動くだろうか。少し早めに家を出たい。いつも歩いている駅までの道もゆっくり歩かないといけないだろうから。
電車の遅れで会社に間に合わないのはこちらの落ち度ではないので気にしないでいいと思っている。
遅延があったとき、勤め先に電話する車内やホームの皆さんの感じ、とても気ぜわしい。1分でも早く会社に着こうとしているような。少なくとも、そういうパフォーマンスが必要とされていると感じさせる。(私が社会人になったころ、約10年前と比べたら少し柔軟になっているように思えるけど。電話してる人は減ったと思う。メールでの連絡にシフトしただけだろうか)