毎日料理でくたびれている。作り続けていたら手早くなって楽になるかと思っていたけど、ちょっと厳しいなと感じ始めた。
キャベツは手でちぎる、豚こま切れ肉は切らずにそのまま焼いちゃう、などの小手先の手抜きをやってるだけではダメみたいだ。
健康的なご飯を食べたい。食費を低く抑えたい。これを両方叶えるのは毎日台所に立つこと。
でも、これは重労働だ。毎日会社から帰ってから1〜3品作って、冷蔵庫に作り置いてあるおかずと合わせてご飯にする。彩りの良い食事を食卓に並べること、たくさんのおかずをお弁当にもりもり詰めるのが何より喜びで、気持ちの上で苦はなく続けてこられた。
この、気持ち的には無理がない、自分の満足と直結しているのが厄介で、手の抜き方が分からない。
旦那さんが日々の食事に高いレベルを求めてくるわけではない。継続して同じおかずが出てきても良いよと言ってくれる。工夫のしようはあるはずなのに、他ならぬ自分のこだわりが強すぎて、どこからメスを入れていったらいいかわからない。
仕事で疲れた、もうクッタクタ、というときほど、自分の料理が食べたいのである。「あー、誰か私の代わりに料理してくれないかな」と思う。(めっちゃ忙しいときに「誰か代わりにトイレ行ってくれないかな」と思う感覚で)
食に対するこだわりに加えて、自分を頑固にしているもう一つの要因がある。
それは「自分が料理を担っている」という思い込み。もし旦那さんが週に一度でも料理をしてくれたら助かるんだろうけど、私は「え、では私は何をいたしましょう」という気持ちになる気がする。
構え方がずれているか、少々行きすぎている。修正すべきなのになかなか腰が重い。
たとえひどく疲れをもたらす習慣でも、慣れた道を行き来するほうが、立ち止まるよりも楽なようだ。
側から見たらバカというか、盲目だよなぁと思う。
一ヶ月前くらいに描いた、紅玉。