仕事で頼まれたものをその人のところへ送ったら、丁重なお礼のメールが来た。
たいてい「お願いします」「わかりました、送ります」「ありがとう」のやりとりで終わるところが、「きょう届きました、どうもありがとう」とわざわざ送ってきてくれた。なにやら向こうの都合で、とても良いタイミングに着いたらしかった。
感謝されるのはそれはそれは嬉しいものだ、と思い出した。それだけで疲れが飛んで、元気が出るようだった。また、喜びが心の中に染み渡る速さにティッシュが水を吸う様子を連想し、気持ちが荒んでるのかな、とも思った。
肯定や感謝の言葉をかけられなくても平気でいたいけど、こうしてたまに人から褒められたときに素直に嬉しくなるのは、しょうがないな。
今週はずっと青空文庫で小説を読みながら通勤していた。繊細ながら力強く、美しい日本語に浸っていたせいか、久しぶりに打った自分の文章が拙く思えてしかたない。
言葉は有限というけど、思えば巧みな人は巧みに書くし、当たり前ながら、技術の余地が大きいんだなぁと思った。