ある日、私はこう言い放った。
「すみません、間違いました。前言撤回します!」
上司に報告した内容にミスがあったのでそれを正しているシチュエーション。
席に戻ったあと、ふと
「いま私は“ぜんげんてっかい”って言ったけど、読み方あってたかな…」
あまり会話のなかで前言撤回とか言う人いないし、自分でも言わないのに、なんでよりによってこんなシーンとした昼下がりの職場で誰の耳にも届くような声でハキハキ言っちゃったんだろう。泣きたい。
と、まだ間違ってると決まった訳じゃないのにめちゃくちゃ動揺して、こっそりパソコンを叩いて確認。
よかった。合ってた。もう今日はこれだけでいい日だ。(←われながら哀れ)
間違う本人はだいぶ恥ずかしいですが、他人が言葉の間違いをしたら、親しみを感じたり、ホンワカする。
数年前、別の上司についていたときこのと。
この上司が電話中、真剣な顔でこう言ってるのを聞いた。「そういったケースも、なしにきもあらずなんでね…」
ん?何か違ったぞ?
かっこ悪いなんてまったく思わず、かなりいかつい容貌の人だったこともあり、そのギャップにホッコリしました。
とくに緊張しいの部下には、これくらいのウッカリをかましてくれる上司がいいのかも。
ちなみに私は仕事でのいろんなウッカリ間違いが多い。後輩にとっては親しみやすさを通り越して、先輩の威厳的なものが崩壊しているのでは?と思います。
時々、私と話してる後輩が、盛り上がってくるとついタメ口になるあたりにその疑いを感じている。
まあ、恐れられるよりいいか。