夕飯を作りながら、会社でもらってきたお菓子を食べていた。
お味噌汁の味見をする段になりお玉を口先に持って行ったら、口の中がお菓子の味になっていて、微妙な味噌加減が分からなかった。
冷たいお茶を飲んでみたけど、いまいち舌の状態がプレーンにならない。「えい、ままよ」(古語)と思って適当に仕上げた。そしたら、えのきとほうれん草の風味が味噌を負かしたような味。ダシが全体を取りまとめてくれたので、なんとか「ま、こんなのもありだろう」と思えるものになった。
*
トマトの思い出。
小さいころミニトマトが食べられなかった。幼稚園のお泊り会か何かの時に、園児みんなにミニトマトがふるまわれた。私はどうにか一口かじったけど、そこでギブアップ。そのまま先生に渡した。子供心にも「初めから食べられないっていえばよかったな。一口かじって渡すってどうよ」ときまりが悪かったのを覚えている。小さくても、案外いろいろ気に病んでるものだな。