暮らしの中で思うこと

絵中心のブログ。簡単なイラストや、たまに動物のスケッチを描いています。

実家ことば

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東京に来て「これって方言なのか」と知ったもの。

「ぬくい」
エアコンのきいたオフィスから一歩廊下へ出たら、むぅっとする熱気に体が包まれた。「うわ、ここ温い(ぬくい)ですね~」と言ったら、そばにいた先輩に「やっぱり関西だね(笑)」と。
一瞬なんのことやら。それはこっちの人は言わないよ、と言われた。
まあ通じなくはないので時々使っている。「暑い」より「ぬくい」のほうが的確な表現、て時が絶対ある。

「カッター」
ワイシャツのことをカッターシャツと言う。カッター、とだけ言っても地元なら通じる。
こちらに来てからあまりに使わないから、そういうふうな言い方をすることを忘れつつある。
由来は知らないけど、襟が形状記憶していて、シャープに尖って「シャキーン」としているからかな、と高校生のときは思っていました。

「からい」
唐辛子の味を辛い(からい)と言いますが、私の地元ではもう少し意味が広い気がする。
おしょうゆの味をはじめとして、単に味が濃すぎるのを全部まとめて「からい」と言う。
なので料理全般に使える表現です。母が野菜炒めを「ちょっと辛くなったかもしれん」と言って食卓へ運んで来たり、「出来合いの惣菜て、からいのよね」と言ったり。(調味料使いすぎで体に悪い、の意)そんな感じです。
「からい」という言葉が標準語にあるだけにめんどくさい方弁で、おしょうゆと砂糖で炒め煮にしたレンコンなんかを味見して「あ。ちょっとからいわ」と言うと、「どこが?なんで?」という反応になる。標準語の「からい」は英語で言う“hot”なんですね。



3つめの「からい」だけは、もしかしたらウチの実家だけの言い方かもしれない。
友達との会話で登場したことなかった気がする。