暮らしの中で思うこと

絵中心のブログ。簡単なイラストや、たまに動物のスケッチを描いています。

女友達

f:id:shouwano:20141009234210p:plain

 

ある友達と久しぶりに話したくなって、メールをした。
彼女は就職時に地元に戻ったので、いまは離れ離れで暮らしている。
まだ仕事をしているなら、東京に来ることもあるかな。久しぶりにどこかで会えないか。そう思って文面を作る。
そうしたら、なんと、宛先不明で返ってきてしまった。
あれ…

学生時代の女友達。
もう5年くらい顔を合わせていない。
電話は何度かしたかなあ。

同い年なのに、もうたいていのものを見てきたような気配があった。
あらゆるものとの距離の取り方をわきまえていて、とても頼りになる女の子だった。
(見た目は、どちらかというとベビーフェイスで小動物のように可愛らしかった。なにそのギャップ)

自分じゃ気づかないようなことを言い当ててきたり、「ようするにあんたの置かれた状況はこうだ」と見透かされたり。
いろんなものに埋れた真理が、どうしてそんなによく見えるのか。取り出せるのか。

「なんでそんなにわかるん?」
と聞いたことがある。
「なんか…わかる。その人がどういう人か、なんかだいたいわかんねん」
と言っていた。



「携帯変えたのかな。ってことは私アドレス教えてもらってないのかな…」
と少しショックを受けた。
それから考えたのは、
「そろそろ自分で考えなさい、ってことかな。」
「私が必要とするほど、向こうは私が必要じゃなかったのかもな」

結構さばさばしたところのある子なので、電話帳の全員にちまちま『アドレス変えました!』連絡をしないままきてしまってるのかもしれない。
(今日明日連絡を取る人にのみ教えて、そのまま半年、一年。…ありうる)

そんなたまたまを、センチメンタルに解釈して一人酔ってるみたいでひんしゅくを買いそうだけど、
「自分で考えなさいってことか」
というひらめきがストンと来たので、そういうことだと思うことにした。



また時間をおいて、今度は電話をしてみようかな。
(もし通じなかったら、今度こそショックだなあ…)