「こっくり」という言葉がとても気になっている。
母にコピーさせてもらった筑前煮のレシピに「こっくりと煮る」とある。
今朝買ってきたファッション雑誌のコーディネートに「こっくりした配色」とある。
どっちもニュアンスは分かるけど、筑前煮とバイカラーパンプスを手がけるって、独特だ。
まず、あえて辞書をひかずに考えた。
○秋に使われる(これは確実)
○茶色、黄土色(煮物→なんとなく全体的に茶色っぽい。衣服→茶色か黄土色のものに使われてる気がする)
○まんべんなく塗りつぶされている、行き渡っている(もうフィーリングの域)
○落ち着きの中にも光沢がある(同上)
○完成された何か(同上)
それから、ネットで辞書をひいてみた。
[副](スル)色合い・味などに落ち着いた深みのあるさま。「―した紺色のスーツ」「―しただし汁」
(コトバンクより)
スーツにもだし汁にも使えるんだ…
なんだかあっさりしすぎた定義のようだけど、共通項をとったらそんなものなのかな。
秋ってワードも入ってなかったな。
「落ち着きのある」にイメージだけ雑に集約されてる。
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昨年、スーパーに里芋が並び始めた時期に、「筑前煮をつくろう!」と思ってレジに持って行った。
会計をしてくれたおばちゃんが、里芋の袋をピッとやるとき、「高いんですよねえ、さといも~」と話しかけてきた。
びっくりしたけど、つい数分前に「里芋高いわー…どうしよ。じゃがいもでいっかな」と迷った末に選んだ里芋だったので、嬉しくなって「そうなんですよね~」と笑って返した。
里芋は旬のものなので、レシピに里芋とあればできるだけケチらず里芋を買う。
筑前煮の、「仕上げにゆでたさやいんげんを飾る」みたいなのは省くけど。
彩りは人参頼みの筑前煮。(俳句になった^^)