自分を弱いと思うこと
私はずっと自分のことを不器用だと思っていた。
(主に人間関係において)
たとえば。
相手が喋ろうとしているのにかぶせるように喋ってしまう。
機転が効かない。
焦ると「こんにちは」さえ噛む。
そんなことがあるたび、自分を低く位置づけてきた。
自分は色んなことが遅いのだと。抜けが多いのだと。
会社に入ってから3~4年は確かに大変だった。
社会人に慣れるのに時間がかかり、折り合いの悪い上司と正面からぶつかって疲弊し…
(よく、すぐ転職を考える若者に対して「最低でも3年は勤めろ」というけど、
私3年じゃ何もわからないし何も見極められないんですけど…と思っていた。)
でも、このごろ、
そういう卑下をやめようと思った。
てんでダメというわけじゃない。
落ち着いてやれば一通りの仕事はできる。上や下へ、相手によってよりふさわしい接し方を選ぶことが、深く考えなくてもできている。
思うに、緊張続き・失敗続きで自尊心を保てなくなったとき、「自分をダメ認定する」のが私が自分で選んだ薬だった。
そうすることで、一時的に楽になって、崩壊しないでいられたのだ。
けれどもういい時間を会社で積み重ねてきて、辛い時期はひとまず過ぎた。自分自分言ってる段階ではもうないな、と思った。
会社帰りに歩きながら。
辛いときは、アレコレ考え方を模索して、自分に合う絆創膏を貼ってやればいい。
(それはこれからだって同じ)
だけど、いつまでもそうしていると周りのことが大事にできない。気を遣わせてばっかりになる。自分のためにもならない。
余裕が出てきたのなら、剥がしてみることにする。思い切って、べりっと。
*
会社に入ったころ…。
仕事を依頼するときはもちろん、受けるときにも何か気の利いた一言を添える。
上司に呼ばれた時の返事がいつもイイ返事。
元気のない人に、世間話がてらさりげなく声をかける。
そんな、ベテランの先輩たちの仕事ぶりがまぶしくて、
「私そんなのできない…だめだ…」
と思っていた。要するに、完璧に届かない自分に絶望していた。
初めからそんなのできるわけなかった。当たり前やん。あほやなあ。
なんにしても心の健康を一番に。自分で気がつける不足をちまちま埋めていくこと。
イラストは5月に描いたもの。マダガスカルジャコウネコっていう動物だそうです。
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