電話応対(後編)
仕事で電話していたときのできごとです。
その日も終盤に近づき、
ちょっと疲れていました。
(あっ。ここ聞かないと分からないんだった。
担当者さんに電話しなきゃ)
担当者さんとはすぐにつながりました。
(じゃねえや、だって。)
ふだん、話し方も仕事もきちんとしている人の、
こういううっかりは和みます。
敬語は崩すためにあるのかもしれないとすら思います。
話はそれますが、
私は敬語をほどよく緩ませるのが苦手です。
慇懃無礼なほどコテコテ。
こちらの態度にあまり構わず、
屈託なく話しかけてくる人はいいのですが、
まず相手の態度をそれとなく伺って、
それから話題や接し方を決める、優しい感じの人とは
まったく距離が縮まりません。
(こういうタイプの人の方が圧倒的に多い)
にこにこ、ふわふわした雰囲気で、
相手まで巻き込んで、
楽しそうに仕事の話をしている女の人を見ると
少し羨ましく思います。