元気になったらまた走ろう
三が日まで東京で過ごし、それから実家に帰省した。
新幹線は空いていて、私が座った二人がけの席の隣は、着くまでずっと空席のままだった。
実家ではのんびりした。出てくるご飯を食べて、甘いものも片っ端からいただいて、気の赴くままに本を読んでいた。Kindleに入れた小説と、家にあった本を2冊ほど。小説と、精神科医のドキュメンタリー。後者は難しい箇所を飛ばし飛ばしでパーっとさらった。
三食、ご飯は両親と食べた。少しだけ家の手伝いをやり、夜寝る前はテレビを見ながら母と一緒にヨガのポーズをやったりした。
これは、着いた晩に食べたおせちの残り。かまぼことしめさば。(しめさばの両サイドにはなます)
ゆっくりお風呂に浸かって、温かいお布団にくるまるとき、これぞ幸せ、と感じた。
幸せは求めているときは明確なのに、その中に身を置くとわからなくなるものと思っていたけど、お風呂とお布団は別だなぁと思った。
とくに人に用意してもらったお風呂、寝床が心地よいのかもしれない。
羽を伸ばし、元気をチャージできたな、ということが、会社が始まり日常に戻ってからわかった。面倒なことや理不尽が簡単に受け流せる。逐一いらいらしない。
なかなかこういう状態を保つのは難しいけど、よく寝て好きなことをするとこんなに良い感じになるんだな、と覚えておく。
年賀状に載せる戌の絵を両親から頼まれて、なんの迷いもなく黒柴を描いた。
実家で飼っていた黒柴は、子犬の時から脚が太くて可愛かった。