昨日の晩はご飯を作りながら、お腹が空いてしょうがなかった。だめだ、出来上がるまで待てない、そう思って戸棚を開けてお菓子を取り出したけど、おせんべいやらクッキーやらを前にして「違う、今はこれじゃない」と感じ、元の場所にしまった。
そうこうするうち、炊きあがって保温になっているご飯に目がいった。あ、ごはんがいい!
全体を混ぜて気持ち蒸らしてから、しゃもじでちょこっと、手のひらにとり、あちあち、となりながら頬張った。あー。これだ。おいしい。二口めは余っていた味海苔を巻いて口に入れた。これも最高だった。
(思いつきで行儀悪くつまみ食いしたから、また一段とおいしかったという気がする。)
*話が変わります。
きのうは久しぶりに大学時代住んだ町へ行った。駅を出たところのコンビニや、道なりに行くと左手に見えてくる小さな団地がそのままで、懐かしくなった。
その、懐かしいと思えたことにホッとした。通った高校の最寄駅界隈は、3年間行き来したというのに、大人になってからホームへ降り立ってもなんの感慨も湧いてこないのである。どちらかというと感動しいで、センチメンタルにひたるハードルは低いほうなのに。
なんとなく思うのは、大学時代のほうが、情けない、恥ずかしい経験をしたり、楽しいことも悲しいこともあり、気持ちの上でデコボコとした日々だった。そういう青臭い時期と毎日の景色は知らず知らずのうちにしっかり結ばり合い、心の奥の風景のひとつになっていくのかもしれないなぁ。