暮らしの中で思うこと

絵中心のブログ。簡単なイラストや、たまに動物のスケッチを描いています。

嫌なのは朝だけ

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自分の中に、もう一人の自分がいると感じることがある。


今朝会社に向かっているとき、前日に発覚した問題の処理が億劫で仕方なかった。

まだ会社に着いてもないのに「早く帰りたいなあ」と思ったり、「このまま道をまーっすぐに歩いて行ったら面白いだろうな」と想像したり、それはもうやる気がなかった。


それでも迷うことなく体はずんずん歩いて、やがて道を曲がって、会社の入り口を抜ける。

それから階段を登って、少し上がった息を整えてからオフィスに入った。

そのころには、仕事に対する消極的な気持ちは排除されて、「やるべきこと」に向き合う心が出来上がっている。


ひとたび仕事が始まれば、頭と手がテキパキ動き出す。憂うつの種だった問題をさばこうと資料を取り出すと、「まず○○へ連絡を入れる。その返事次第で△△へ報告」と、対処方法が頭の中にスーッと降りてきた。


この考えは私のじゃない。

あまりにも唐突で、啓示のようだった。


経験に裏打ちされた突然のひらめきを「直観」と言う。(昔、国語の授業で教わった)

なにも難しい仕事ではないんだけど、順を追って考える前に降りてきた考えだから、そう呼んでもいいと思う。


心がどんなに駄々をこねようと、会社に向かう足取りは止まらないし、仕事の妨げになるネガティブな気持ちはいつのまにか一掃される。


習慣ってすごいな。

性(さが)と呼んだら物悲しいけど、毎日のことに脳は慣らされて、私をよく救ってくれる。