先週、一人で散歩してみた。
行きは車通りの少ない、植え込みのきれいな道を選んで、帰りは小学校の通学路を歩いた。
時刻は夕方、降り出しそうな薄暗い空だったけど、気候はちょうどよく(暑くもなく寒くもなく)、あちこちの家の庭先からキンモクセイの香りがして、ちょうど下校途中の小学生も見られたりして、とても楽しかった。
家に帰ってからも良い気分は続いて、これまでよくこれ(散歩)無しで、家にばかりこもってられたなと思った。
それで昨日も、少しでいいから出かけようと思っていたけど、日がな一日雨だったから、足元も危ないしでやめておいた。
代わりに6畳の部屋の中をグルグル歩いたけど、景色がないと、外の空気がないと、やっぱりそんなに長くはやってられなくて、だいたい1000歩足らずで終了した。やらないよりマシかな、という気休め程度の運動だった。
この数週間で本を3冊読み終えた。どれも難しい本じゃなくて、気軽に手にとって読み始めたけど、途中でなんとなく飽きるか興味が他に移るかしてそのまま…というのが同時進行で何冊かあり、気持ち悪かったので、読了できてホッとした。
東京の自宅から持ってきた本はまだ読み終わっていない。面白いけどちょっと難しい本で、少しずつ、頑張って読んでいる。
向こうの本棚にあった本、向こうでも読んでいた本。それだけで癒されるものがある。
簡単には読み終わらない本を選んでよかった。できるだけゆっくり読みたい。
こちらで出会った本は、いくら面白くても、他人感がある。よそよそしい。(本がよそよそしいって、どういうことよと思うけど、なんかよそよそしい。)
同じ調子で、向こうで頻繁に聴いていた音楽をスマホから流してはホッとしている。
故郷を思うホームシックになったことはないのに、いま、東京の暮らしが恋しい逆ホームシックになっている。
やっぱり数年であっても結婚生活の構築は濃ゆい体験で、いろんな思いの上に積み上げたその生活から急に離され(自分の足で来たわけだけど)、心が「ちょっとちょっと、急に根こそぎ取り上げないでください」と声を上げているような。
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